止まらない排膿

花粉の時期で目が痒い今日この頃です。


春の暖かさを感じられるのは本当に嬉しいのですが・・・。

今回は上の奥歯が腫れて膿の出口が出来てきた事を主訴に来院された患者さんです。

先ずは術前のレントゲン写真です。

1番左の歯が膿んでます。

根管内がここまで大きく拡大されていて膿んでる場合、破折もしくは亀裂を疑います。

今回も抜歯して他の治療をされたらどうかとお話しさせて頂きましたが、抜歯になる事覚悟で根の治療を希望されましたのでさせて頂きました。



入っていた金属を外して壁を作って根管治療を開始します。

開けていくと


何だかんだ未処置の根管が有りそうな感じです。

少しずつ削って探していくと


未処置根管が出てきました。

また、舌側(口蓋側)のゴムの薬を取り始めると



凄い排膿がありました。

未処置の根管を綺麗にして


根管内を何度も洗浄しましたが排膿が止まりません。

頬側の膿の出口も消える気配が有りません。


そこで、このままでは治る可能性が低いため外科処置へと移行するか御相談させて頂き、意図的再植を行わせて頂きました。

術中の写真です。

(歯を抜いた骨の中です。中に黄色い塊があります。)



根の先には黒い塊も付着していました。
(根の先の肉芽の下にいます)

根の先を切断しながら削除していくと


通常の根の治療では触らなかった部分が出てきました。

これらを削除してMTAを詰めていきます。


術後のレントゲン写真です。


そこからワイヤーで固定して
術後4ヶ月のレントゲン写真です。

大分骨が回復してきてくれています。

固定を外しても歯の動揺もなく安定してきているため歯の頭を作成して今後も経過観察です。



根管は非常に複雑な形態をしています。

初回の根の治療で感染させないことがとても重要になってきます。


残念ながら感染が起こってしまった歯の治療は治療中の感染を起こさないような環境で治療を受けられる事をお勧めしております。


今後も経過を追わせて下さい。


今回も長い時間お疲れさまでした。